求人広告を取り扱う広告マンであれば、新卒学生の志向、本音を探ることは欠かせません。その点は企業の採用担当者とて同様のはずです。そして本音を探れば探るほど明らかになってくるのは、やはり大手企業を目指すという厳然たる事実です。広告マンの中には調子の良い人もいて、「学生の2割は中小を志望している」などと言ってクライアントである中小企業の担当者を安心させることがあります。しかし彼らの言葉を信用してはなりません。ほとんど全ての学生が、出来ることなら大企業に入社したいと考えているのは事実です。1割弱の学生は中堅企業を中心に応募しますが、それが端から諦めているが故の行動である可能性は否定できません。いずれにしても優秀であればあるほど、敢えて中小を選択する学生は皆無に等しいのです。